あらすじ

国に吉兆を齎すのではと噂される唐国皇女
倭国から帰還を果たし宮廷入りしたばかりの一人の楽師
笛の音に導かれ、二人は蓮池の近くで出会う

「美しい音色ですね。それなのに寂しさだけを感じて…少し、切なくなります。」
「貴方は…」

笛の音を聞く度、姫の勾玉は揺れて、美しい音を響かせる
勾玉によって二人は結ばれた

この恋は許されるのか
恨みを越え、願いは叶うのか
翡翠勾玉の光が二人を包んでいる